Q13: 妊活を始めたばかりですが、ホルモンバランスが崩れている(生理期間が長い)と婦人科から言われました。食生活など生活上で気をつけた方がいいことなどあれば教えてください。

  

A13: 婦人科で言われたのであれば、それを改善するための医学的方法について説明があったのではないでしょうか。それをされているのであればそれ以上する必要はないと思います。特に医学的な治療が必要ではない場合であれば、生活習慣でも特に気をつける必要はないのかもしれません。まずは医師に尋ねてみましょう。ネットなどでは「妊娠によい」とされる食物や健康食品などがまことしやかに喧伝されていますが、それを食べれば妊娠するというような食事があるわけではないことを自覚しておきましょう。

 

 

Q14: 夫婦で子供について深く話し合ったことはないです。何となく、怖くて聞けないのですが、どうしたらいいですか。

 

A14: パートナーが子どもをもつことについて自分と同じような考えをもっていなかったらどうしてよいかわからないから、聞くのが怖いのでしょうか。何かこれまでの会話やそぶりで、あなたと考えが違うような不安をもっておられるのではないでしょうか。たしかにそれをはっきりさせてしまう事はとても恐怖を伴うでしょう。でも、二人が違っていることはむしろ当然だと考えてください。子どもに対する二人の考えが違っているからといって、二人がうまくやっていけないというわけではありません。違いを認める(承認)こと、違っていてもそれは「間違い」ではないので、「どちらが正しい」という争いをしないこと、違っているからこそ、相手を理解するために対話が必要で、それによって夫婦はオープンな関係でいられるようになるでしょう。

 

 

Q15:(一人で参加の女性)治療について、主人に話すことに抵抗があります。本当は話を聞いて欲しいけれど、「仕事で疲れているかも、興味がないかも」「冷たい反応をされてしまったらどうしよう」と思ってしまいます。また、勇気をだして話したあとも後悔することが多く困っています。負担を相手にかけずに自分の気持ちを分かってもらって安心感を得るにはどうしたらよいでしょうか。

  

A15: 自分の思いを適切に伝えることと、相手が自分の思いを理解することは別の問題であることをまず知っておきましょう。そして、まず自分が適切なやり方で自分なりに相手に思いが伝えられればそれで十分だと思ってよいのです。講演の際に参考文献で挙げた、野末武義「夫婦・カップルのためのアサーション」や平木典子・野末武義「大切な人ともっとうまくいく『気持ちの伝え方』」が参考になるでしょう。